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外装材にこだわって家を長持ちさせよう

建てる家に耐久性の不安があると考えるのは無理からぬことです。どんなに立派に見える家でも、中身が悪ければ長持ちはしません。家を長持ちさせるためには丈夫な構造材と耐久性のある外装材を使う必要があり、その方法を知っておくことは必要です。構造材は各社が独自の工法を考えていることもあり、その技術を信頼するしかありません。しかし、外装材は消費者が自ら選ぶことができる場合もあり、こだわりを持つ必要があります。

外装材には屋根材と外壁材があり、どちらも住宅全体の耐久性に影響を与えます。外装材は外部の自然の影響を直接受けるので、耐久性に著しく影響を与えるのです。そのため、それらの材料を適切に選択しないと、住宅の耐久性が悪くなる恐れがあります。これらの材料は一般に高額なほど性能が良くなるので、予算配分の問題でもあるのです。屋根材と外壁材にこだわりを持つことで、家を長持ちさせることが可能となります。

屋根材は住宅の耐久性に直接的な影響を与える材料として、特にこだわりを持つ必要があります。最も長持ちする屋根材は本瓦や自然石です。特に本瓦は日本の伝統的な材料として長く使われてきました。屋根材は耐久性以外にも耐火性や断熱性も必要です。屋根は防音性や耐衝撃性も必要となり使える材料が限られますが、本瓦は必要な性能を有していると言えます。屋根に本瓦を採用するには柱や梁などの構造材の強度を強化することの他、良好な地盤も必要です。

屋根には銅板が使われることがありますが、高額なために採用が控えられる傾向にあります。経済的な鋼板としてはガルバリウム鋼板があり、耐久性も許容できるものです。耐久性が比較的低い材料にはアスファルト系やシングル系のものがありますが、経済的な理由からハウスメーカーが提供する住宅の屋根に使われる場合があります。

ハウスメーカーは標準的な外装材を用意していますが、その中に本瓦や銅板が含まれていないこともあります。その場合は施主が個別に希望を出し、採用してもらうのが良い方法です。屋根材の採用では構造部分も関係があるので、希望は早めに担当者に伝えることが必要となります。外壁材は防火性や防音性の他にも、耐候性や断熱性も必要となるなど、選択が難しい材料です。さらに外観にも影響するので、デザイン性も考えた選択が必要となります。

屋根や外壁にこだわりを持つことは住宅全体の耐久性を高めることにつながります。そのためには適切な予算配分が必要で、内装材のグレードを落としてでも外装材のグレードを高めることが耐久性のためには必要です。

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