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ハウスメーカーの違いってそこまであるのか

一見すると同じように見えても、ハウスメーカーには多くの違いがあります。ハウスメーカーを選ぶ上では会社によってどのような違いがあるかを把握しておくことが必要です。主な違いとしては構造や工法以外に、仕上げや設備機器があります。さらに価格帯やサービスにも違いがあるので、知っておく必要があるでしょう。その会社がどこにお金をかけ、どの部分を簡単につくっているかは住宅全体の評価に大きく関わってきます。

ハウスメーカーの違いについて考える女性ハウスメーカー各社はそれぞれに得意とする構造や工法があります。会社を選ぶ場合はその違いを知ることが必要で、わからないことは営業マンに質問してみると良いでしょう。ハウスメーカーは会社である以上、一定の利益を出す必要があります。使用する構造や工法は単に性能面だけでなく、コスト面での配慮もされています。木造の場合は現場で建てる在来工法よりも、工場で生産する2×4工法の方が生産コストを安くすることができます。

軽量鉄骨プレハブ工法は自社の工場で骨組み部分を生産する方法なので、品質の良いものを大量生産できる利点があります。自社でプレハブ工法を生産できる会社は比較的大きな会社が多く、地元のビルダーや工務店ではこの工法は使えない場合がほとんどです。木造の在来工法や2×4工法は地元のビルダーや工務店でも施工できますが、軽量鉄骨プレハブ工法ができる会社は限られてきます。

ハウスメーカーの違いは営業している地域の違いにも表れます。全国展開しているハウスメーカーでも、重点的に営業している地域が分かれるのが一般的です。その会社の営業所が敷地の近隣にあるかどうかを確認することも大切です。近くに営業所がない場合は、将来のメンテナンスで不利益を被ることがあります。

ハウスメーカーは顧客獲得のために差別化を図っていて、それぞれに特徴を持っています。外装材や内装材に違いを見せたり、設備機器で特徴を出そうとします。会社を選ぶ場合はその会社の特徴を十分に把握した上で選択することが大切です。デザイン性に関して外観で差別化を図ろうとする会社もありますが、庇の出が小さな建物は雨漏りの心配も将来生じるので、惑わされないようにしましょう。

ハウスメーカーの違いを知るには会社の歴史を知ることも必要です。その会社が設立された目的やポリシーは長い間変わらないのが一般的です。設立当初にどんな事業をしていたかや、個人住宅とその他の事業でどちらに重点を置いているのかを知ることも必要となってきます。創業者がしっかりした理念を持っていて、それを維持している会社は信頼性が高いと言えるでしょう。

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