建築現場

ハウスメーカーを比較する上で重要な指標はなに?

ハウスメーカーを比較する上では何らかの指標が必要です。
ハウスメーカーは住宅展示場などを設置して集客するのが一般的ですが、選ぶ指標を何も用意していないと、その場の雰囲気や営業マンのトークに惑わされてしまいます。
そうなってしまうと、満足いく住宅が手に入れられなくなる恐れがあります。
そうならないためには、ハウスメーカーを比較する指標を持っておく必要があるのです。

ハウスメーカーを比較する上で、指標は様々ありますが、代表的なものに価格があります。
家を建てる場合は予算の制約がある方が一般的で、いくらでもお金をかけられる方は少数派でしょう。
確かに価格は一つの指標になりますが、多くのハウスメーカーでは様々な価格帯を用意して消費者のニーズを捉えようとしています。
すなわち、価格だけでハウスメーカーを選別するのは難しい場合があるのです。そのような場合は他の指標も必要となります。

価格以外にハウスメーカーを比較する場合の指標として有力なのが信頼性です。
カタログでは同じようなことが書かれてあっても、実際に建てられる家は違いがあるものです。
その違いを総合的に判断できるのが信頼性なのです。ハウスメーカーの信頼性を確認するにはネット上での評判が参考になります。ネット上での評判を一つのサイトからではなく複数のサイトから確認することで、より信憑性が高くなり、比較しやすくなります。

建築会社の営業マン信頼できる会社の評判は良いことばかりとは限らず、消費者には厳しいと感じるものもあります。
敷地条件によっては消費者の要望を聞き入れられないものもありますし、構造強度に関しては会社として妥協できないこともあるでしょう。
消費者にとって苦痛になることでもあえて言ってくれる営業マンがいる会社が本当に信頼性ある会社と言えます。

家を選ぶ場合は長持ちするかどうかも考えなければなりません。
住宅の性能を法的に担保する建築基準法においては、構造強度や耐火性などの性能面の規定はありますが、長持ちするかどうかの規定はほとんどありません。
家を選ぶ場合は建ててすぐの性能ばかりでなく、それがどれだけ長く維持できるかを見極める必要があります。
客観的な指標としては長期優良住宅の認定の確認が効果的でしょう。

ハウスメーカーを比較する指標としては家本体の性能以外にも、サービスやアフターフォローなどがあります。
ハウスメーカーのサービスやアフターフォローは工務店のそれよりも充実している場合が多く、比較する指標として考慮すべきものです。家は性能やサービスを総合的に考えて選ぶことが必要です。

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